【ライブレポート】竹渕慶 自身の誕生日にOVERTONES 2021 -in TOKYO-を開催!
竹渕慶 OVERTONES 2021 -in TOKYO- ライブレポート
Goose Houseの元メンバーで、
現在ソロとして活動中の竹渕慶が7/7にファーストフルアルバム『OVERTONES』をリリース。
アルバムには、”Torch””24 Hours””あなたへ””クリスマスの話”といったシングルトラックは勿論、
これまでにLiveでも披露されてきた”Tokyo”や中島みゆき”糸”のカバー、そして新曲2曲を含む全11曲が収録されており、
マルチクリエイターのYAMOが全楽曲とアートワークをプロデュースしている。
「OVERTONES」は「倍音」という意味を持ち、コロナ禍にファンとリモート共作詞と合唱をした曲や、
3ヵ国で5,000人以上とレコーディングした曲などを含み、
ファンと響き合うように制作した作品たちやその繋がりを包括するタイトルとなっている。
今回はファーストアルバム楽曲を引っ提げて7/11(日)に開催された
竹渕慶 OVERTONES 2021 -in TOKYO- 2nd STAGEのライブレポートを紹介する。
ライブ当日は数量限定でサイン入りの「OVERTONES」が販売されるなど、
ライブに限らずグッズ等でも多くのファンの賑わいを見せていた。
約1年半ぶりのワンマンライブとなったこの日は、竹渕慶30歳の誕生日。
自身にとって大きな節目となる日にふさわしい、特別なライブとなった。
SEが流れ、まずはバンドメンバーがステージに姿を現す。
フルバンド編成ということで、YAMOを始め信頼をおくミュージシャンたちがずらりと並ぶ光景は、ライブの高揚感を高めてくれる。
そして照明が落ち、竹渕がセンターに立つ。
まるで今日のライブに息を吹き込むように大きなブレスからスタートした1曲目は“In This Blanket”。
一瞬で会場中の意識を音へ集中させるこの曲の力が、存分に発揮されているようだった。
そこから続けて、2曲目の“Love”で一気にアットホームな空気へシフトチェンジ。
客席からの手拍子が合わさり、竹渕の顔にも笑顔が溢れる。
2曲を歌い終えたところで、竹渕は「迷いもあったと思うけど、今日ここへ来てくれたことに感謝したいです。」と、
ずっと会いたかったファンたちへ感謝の気持ちを伝えた。
新型コロナウイルスの影響で歓声があげられない制限下でのライブとなったが、
1年半ぶりのライブ、こうしてファンを前に話せることに喜びを隠せない様子だった。
さらに「みんな分かってると思うけど、今日30歳になりました!」と、さっそく誕生日の話題に。
「歓声はあげられないので、“サイレントおめでとう”をください!」と呼びかけ、自らも感謝の思いを念じ返す。
ファンとのコミュニケーションで一つになっていこうとする竹渕のスタイルは、
配信であろうとリアルなライブであろうと変わらない。
声を上げられない中でもライブに参加できる方法として、手拍子や足踏みの練習をして客席を解していく。
そして、この一年を振り返りながら、どんな時も心の中にお互いがいると信じ合える家族について歌った“クリスマスの話”を披露。
季節は違えど大切な人たちに会える日を心待ちにする現在の状況と重なる歌詞が、リアルに響いてくる。
続けて歌うのは、そんな会えない状況が続く中で制作した“24 Hours”。
3月に行った24時間生配信中に、リアルタイムでファンから歌詞を集め、世界中から集まったコーラスを重ねて出来上がった曲だ。
だからこそ、一緒に歌いたかったという思いは竹渕もファンも同じだろう。
今日は実現できないけれど、必ずいつか一緒に歌える日を信じて力強く歌い上げた。
その後は“Lofi” “Torch”で音の楽しさに身を委ね、その立役者であるバンドメンバーの紹介へと移っていく。
自分たちだけがたくさん話すのは申し訳ないと、メンバーにはジェスチャーで好きな食べ物を表現してもらった。
さらに、誕生日に因んだ座席に座ったファンへ「座席の下を見てください!」とサプライズプレゼントの仕掛けも。
制限があるからこそ、いつも以上に楽しんでもらえるようにという、竹渕のおもてなし心が溢れる時間だった。
そんな彼女も、コロナ禍で苦しい状況に立たされた音楽業界や自身の音楽との向き合い方に大きく心を悩ませたと話す。
そんな時に思い出したのが、唯一アーティストを目指すことを反対していた亡くなったおじいちゃんだったということで、
おじいちゃんとおばあちゃんのことを歌った“あなたへ”と、
世界中のミュージシャンへのリスペクトを込めて、中島みゆきの“糸”、BTSの“Dynamite”を続けて披露した。
いつの時代も想いと共に歌い継がれてきた名曲はしっとりと、
現代を象徴するようなヒットソングはキッズダンサーを迎え多幸感たっぷりに届けてくれた。
ここからは竹渕とYAMOの二人だけになり、今回リリースされたニューアルバム収録の“Invisible”へ。
YAMOが「みんなの涙腺を震わせたい。とにかくいいメロディを作ろうとした。」と語ったこの曲。
歌詞は「透明で傷つきながらも、一生懸命1人の人を愛して、それでも自分の色を取り戻そうとする女の子の歌です。」と、
竹渕が誰かの思いに共鳴して出来上がったのだという。
二人きりでの演奏は、お互いになくてはならない存在なのだと描き出しているような光景だった。
続けて、アルバム収録の新曲「Trust You That You Trust Me」で本編ラスト。
「これは立ってもらった方が楽しいかもね。」というYAMOの言葉通り、
曲が始まると客席からは手拍子が起こり、サビも大きく手を振って盛り上がる。
その様子を楽しむように、竹渕はステージを端から端と動き回った。
ライブの楽しさというものを会場中が思い出したのだろう、本編終了からすぐさまアンコールが起こる。…と、
ここでスクリーンにメッセージが映し出された。
誕生日を迎えた竹渕へのサプライズにファンも参加して欲しいとのこと。皆アンコールを続けながら、スマホを手に取る。
そして始まったアンコール1発目は「ドロシー」。本編ラストに新曲が続いていたせいだろうか、
改めて竹渕の原点をたぐり寄せるような曲に感じられる。
それと同時に、ここまで歩んできた彼女の強さとアーティストとしての成長を表現するような見事な歌声だった。
曲が終わりMCに入ったところで、お待ちかねのサプライズタイム。
“ハッピー・バースデー”の曲が流れ、会場中がスマホのライトに包まれる。
本来であればみんなで歌って祝いたいところだが、
それが叶わないということで、YAMOが“24 Hours”のコーラスを組み換えて制作した特別仕様だ。
竹渕は驚きと喜びにあふれた表情で会場を見渡し、「みんなの心の声が聞こえたよ!」とお礼を言う。
さらにファンを代表して、YAMOからウイスキーのプレゼントも渡された。
後には誕生日だけでなくライブを実現できたことへの感謝を伝え、
アルバムでもラストに収録されている“Tokyo”で締めくくる。
またみんなで一緒に歌える日が来るように、それまで一生懸命に生きていこう…
そんな彼女の思いが、歌を通して伝わってくるようだった。
竹渕自身、きっと数々の困難や悩みを抱えながらこのライブを迎えたのだろうとを感じたが、
会場に集まったファンの姿を真っ直ぐに見つめて歌う彼女の目には、もう迷いはないようだった。
リリース・イベント情報
NEWS1)OVERTONES 販売情報
2021.07.07 RELEASE
1stフルアルバム「OVERTONES」のご購入はこちらから
https://uuum.jp/music/artists/takebuchi_kei
NEWS2)OVERTONES 配信開始
1stフルアルバム「OVERTONES」は各種サブスクリプションサービスにて
配信も開始しております。
詳細は上記のリンクよりご確認ください。
NEWS3)9/18(土) 【振替公演】竹渕慶ワンマンライブ KEI IN HIROSHIMA
9/18(土) 広島 ゲバントホールにて 竹渕慶ワンマンライブ
待望の広島初公演を開催!
詳細はこちら
http://gewand.jp/event-list/el-02.html
竹渕慶 OVERTONES 2021 -in TOKYO- SETLIST
▼セットリスト
2021年7月11日(日)
【1st】 OPEN14:00 / START15:00
【2nd】 OPEN17:30 / START18:30
竹渕慶 OVERTONES 2021 -in TOKYO-
at 調布市グリーンホール・大ホール
M1 In This Blanket
M2 Love
M3 クリスマスの話
M4 24 Hours
M5 Lofi
M6 Torch
M7 あなたへ
M8 糸
M9 Butter~Dynamite
M10 Invisible
M11 Trust You That You Trust Me
Enc1 ドロシー
Enc2 Tokyo