【イベントレポート】青春ヶ丘俊光(東海オンエアとしみつ)が『青春ヶ丘俊光 〜激烈‼︎対バンツアー2025〜』を全国5都市で開催!

TOPICS EVENT MUSIC

 青春ヶ丘俊光(東海オンエア・としみつ)が2024年4月から5月にかけて、初のZepp対バンツアー『青春ヶ丘俊光 〜激烈‼︎対バンツアー2025〜』を全国5都市にて開催しました。

 今回のZeppツアーは、俊光のアーティスト活動史上最大規模!ねぐせ。(大阪)、BLUE ENCOUNT(東京)、Galileo Galilei(札幌)、Fear, and Loathing in Las Vegas(福岡)、キタニタツヤ(名古屋)と、各会場で異なる豪華アーティストと共演し、熱いステージを繰り広げました。

 本稿では、4月30日に東京・Zepp DiverCityで行われた田邊駿一(Vo/Gt)、高村佳秀(Dr)、江口雄也(Gt)、辻村勇太(Ba)によるBLUE ENCOUNTとの対バンライブの様子をお届けします!

 対バンツアー2日目は、BLUE ENCOUNT(以降、ブルエン)田邊の「準備できてる? はじめるよ!」の掛け声とともに、「囮囚」(読み:ばけもの)からスタート。オープニングに相応しいアッパーチューンな曲で観客の心を撃ち抜くと、疾走感溢れる「BLADE」では、早くもホームのような盛り上がりをみせました。

 観客から暖かく迎えられたことに田邊は、「アウェイかなと思ったら、みんなすげえ優しい」と感激の様子。気になる俊光との関係については、「完全にはじめまして」と観客を驚かせましたが、2人には“サウナ好き”という共通点が。「それだけで仲良くなれた気がしてます!」と、俊光に親近感を覚えたようでした。

 「めちゃくちゃ盛り上がってくれよ、東京!」と観客を盛り上げたあとは、「ALIVE 」のスラップベースで観客を魅了。「VS」で祭りの世界に観客を引き込むと、ダンサブルでキャッチーなサウンドの「バッドパラドックス」と、“強さ”や真のヒーロー像を説く「ポラリス」を立て続けに披露し、会場をブルエンの世界観に染め上げました。

 俊光が音楽活動をはじめると耳にしたときは、「“どうせ”片手間だろう、“どうせ”時間があいたからやるんだろう」と、ネガティブな感情があったという田邊。しかし実際に楽曲を聴くと、想像以上の出来にその感情は無くなったと明かしました。

 そして最後に披露したのは、メジャー1stシングル「もっと光を」。さまざまな作品に楽曲が起用され続けるその実力を存分に見せつけたステージとなりました。

 ライブはいよいよ青春ヶ丘俊光のターンに。バンドメンバーの越前谷直樹(Key/Gt)、いっちゃん(Dr)、ぽにき(Gt)、 松田貴志(Ba)とともにステージに姿を現した俊光。緑色のスポットライトで照らされたステージに「僕らの鳥」が流れはじめると、大きな歓声と手拍子が湧きあがりました。「対バンツアー、東京ー!」という俊光の叫びとともに流れはじめたのは「I don’t stop playing!!」。いまでも青春を謳歌している俊光を反映したかのようなロックナンバーに、観客も腕を振り上げながら大合唱。一気に会場はヒートアップしました。

 大阪に次ぐ2日目の公演となった東京。「もう楽しすぎるじゃないか!」とご満悦の俊光はブルエンに対し、「出ていただいて、ありがとうございます」と感謝を述べると、「カッコいいバンド紹介してといったら、いっちゃんがつないでくれました!」と、ブルエンとの共演の裏舞台を告白。そして「俺のときもぶち上がってくれるよな!」と観客を鼓舞し、「今日はブルエンさんの胸借りて、一緒に遊ばせてもらいます!」と、高らかに宣言しました。

 真っ直ぐな愛を歌う「LOVE SONG」の途中には、観客に向けて「愛は叫ばないと損だぞ!」と助言。そして「愛してるぜ、東京!」という声とともに疾走感溢れる「Freedom!」をお届けすると、「Parade」ではのびやかかつ力強い声で会場を魅了しました。

 コロナ禍当時では考えられない人数の観客と熱気に包まれた会場とあって、トークの内容は必然的にサウナの話題に。俊光は「俺の人間性があんまわからないって(いわれる)」と切り出すと、「俺、サウナより熱いです!」とサウナを用いて表現し、そのままの勢いで「着いてこれるか? 東京! さぁ、本番だぜ」と「輝跡」に突入。観客の手拍子にあわせますます激しさを増す俊光は、「まだ本気出してないよ!」とさらに観客を煽ります。

 「Dog&Soul」ではスポットライトを浴びながら「本当の俺たちはこんなもんじゃない!」と歌詞をもじりながらパワフルなパフォーマンスを繰り広げると、“勇敢な臆病者よ、愛する君よ”というフレーズが印象的な「スーパースター2(仮)」、俊光の願う平和な世界を描いた「夢で逢いましょう」をエモーショナルに歌いあげました。

 俊光の「 I say You say」という掛け声と、観客の<アイヤイヤ!>というコール&アンドレスポンスが会場に響き渡る「アイヤイヤ!」では、声量に満足できないとしみつが“やり直し”をリクエスト。「声が出ないなんて言わせない! 行くところまでいこうぜ」という掛け声とともにはじまった「SPLENDOR」では、観客とともにタオルを振り回しながら<Everybody>と大合唱。会場のボルテージは最高潮に達しました。

 これまで多くのライブを行ってきた俊光ですが、「いつもとは違った感じでできてる」と今回の“ライブ”について語りはじめると、「この前だって工作100個作ったんだから。地獄だと思ったわ」とグループで行ったYouTubeのライブ配信に触れる場面も。

 YouTubeでの活動の裏話で観客を沸かせると、田邊の「“どうせ”という言葉が出てくる」という話に言及。「なんとなくわかるな」と共感を示しながら、「俺はそれを自分たちの力で乗り越えられるんじゃないかな」と、“あのアーティストの、あのステージ”のように、人の感情を動かせるんじゃないかという内なる想いを明かし、「俺は自分自身を信じてるの、いつだって。何かするときに他人にああだこうだいわれる前に、自分自身を信じてやれなくてどうするんだって。自分を信じていこうな」と、熱い気持ちをぶつけました。

 そして俊光は、「ブルエンさんのライブみて、あんな本気でぶつかってきてくれて、俺も体が壊れるくらい応えないと、後悔すると思った。だから全力でやりました、改めて、今日はありがとうございました!」と挨拶。ラストの曲「スーパースター」では、観客とともに手を突き上げ飛び跳ねるなど、最後まで”激烈”なステージをお届け。この日1番の一体感に包まれるなか、「最高だったぞ、東京。自分を信じて、まっすぐ進めよ」と力強いメッセージを贈り、ステージを後にしました。

写真=タカギユウスケ(LiveYou)